端居して松の枝ぶり見てゐたる はるみ

夫の好きなものは今のところ、C家の飼い犬のZ君と庭のハンモックらしい。昨日、気持よく晴れた青空にハンモックの上で一休みしようとしたら、ハンモックが真ん中で裂け、もんどりうって草の上に落ちた。夫がその写真を娘に送ったら、父が怪我でもしたかと、娘はびっくりして電話をしてきた。
庭は我が家の物だけれど、ハンモックは娘の家族の持ち物なので、少し気になったのかも知れない。心配したのがハンモックの方でなくて、父の身体の方で大変良かったと思った。
私の方は、今日久しぶりに庭の手入れや、ガラス磨きをしたら、気持は柔らかくなったけれど、身体が疲れてしまった。
そう言えば、実家にいた頃、一週間位通ってくる植木屋の親方が、縁側に座っては毎日長い間松の枝ぶりを見ていた。母はあんなに毎日見なくても、さっさとすれば五日ぐらいで済むのに、と不満気だった。でも、考えてみると、あれは身体のことを考えて植木屋さんならではの知恵だったかもしれない。