2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

逢はざれば青年のまま遠郭公  はるみ

ある年齢になると、同期会が毎年あるようになる。理由はリタイアして時間ができたとか、子育てが一段落したとか様々。とにかく若き日の知人、友人に再会したくなる。会えば過ぎ去った時間が嘘のように、話がはずみ別れがたい。幼名で呼び合い、気取りのない…

手の届くところに書棚灯涼し  はるみ

木下夕爾の詩集と句集を大切に硝子戸のついた本棚にしまっていた。けれど、ふと考えてみると、あちらの世界にお引越しをする日もそう遠くはないし、すぐ手の届く書棚に移した。すると、手にする機会が増え、夕爾の手作りのインクはどんな色かしら、などと考…

手のd届くところに書棚灯涼し