2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

風光る少女の抱くトウシュウズ

横浜の外人墓地はいつ見ても、居心地がよさそうで、私のすきな散歩道のひとつ。いつも、ここなら神様の声さえかかれば、住みたいなと思っている。もちろん日本人の私はどんなことがあっても、縁のないところだけど 墓地と言えば、よく新聞に募集のチラシがは…

囀の光あつめて散らしけり はるみ

子供の頃住んでいた京都の家は、四枚の襖に一本の桜が描かれていた。父の転勤で借りたその家は秀吉の時代のもので、庭は京都の文化財になっていたらしいが、子供に楽しい家ではなかった。 桜の絵は山桜に違いなかったけれど、なんという種類だったのだろうか…

行く春の靴よりこぼす海の砂 はるみ

小さな旅から帰ると、佐藤きょうこさんという方から葉書が届いていた。この俳句が海の砂らしい写真に印刷されている。インターネットの「俳誌サロン」というのを運営されていて、私の句集を掲載してくださったとのこと、俳句はたくさんの方に読んでいただき…