相生の一樹切らるる寒さかな  はるみ

 今年のお正月は思いがけず、娘一家と、夫のもっとも若い友人「幼稚園に通園中」のご家族と楽しい新春のひとときを過ごした。どうして、その少年が髭を生やしたおじさんを、友だちと認めてくれたのか解らないが、なにやらしっかりと友人関係が成立したらしい。
 おだやかなお正月のひととき、大人はワインをのみ、こどもはレゴやビリヤードをして、4時間がまたたくまに過ぎた。この歳になってつくづく、新しい出会いにあたらしい風が吹くのが嬉しい。私と同じ気持ちなのか、娘の家族の飼っている血統書つきの雑種の子犬が、みんなの間をくるくる回ったり、レゴを踏んで叱られたりしているのが、なんとも平和なお正月。
 書き留めておかなければと思いつつ、もう1月の終わりそう。
 庭の一樹切られた辛夷はもうしっかりと、たくさんの莟をつけている。