樹上より少年の声風香る  はるみ

 モンマルトルのホテルの窓から12本のマロニエの樹がみえる。鳩が朝からしきりと花をつつき、花びらが石畳にハラハラと落ちる、窓の下の公園には、パリ市の飲める水道がでているので、散歩の人が時々立ち止まる。石畳の坂道だというのに、ジョギングをしているカップルもいる。
そんないろいろを見ていたら、兵士の3人連れが通りかかった。かなり重装備で怪しいことがおきたら、すぐ取り囲まれそう。
 たしかにパリはテロを警戒しているし、5月の大統領選の前で少し、緊張しているのかもしれない。今年は北駅や北の方面はさけた方がいいかもしれない。
 とにかく、ゆるやかに美術館に行ったり、散歩をしたり、オスマンさんの作ったさまざまな公園で花や鳥をみることと決める。そうそう、ランチは絶対おいしいものを食べる。そして、昼のワインを飲もう。