庭で切る子供の髪や木の芽風  はるみ

 今日は会社の入社式のニュースがたくさん報道された。その中に両親が出席している映像があって、なんとなく違和感を覚えた。昔、日本の歴史に登場した十代の若者たちを思うと、現代の親は子供が成長するのが、いやなのだろうか。子供の方も当然のように嬉しそう。
 子供時代は抱きしめて、少しづつ、手元から離していく。っていうのは昔の親子関係なのかしら。そういえば、近頃はガールフレンドとデートするよりお母さんとのデートを選ぶ青年の記事を読んだこともある。
 話は違うけれど、若いときは大人に見られたくて、仕事にはスーツを着て、年を聞かれたら、二十歳そこそこなのに、五歳は多く答えていた。彼等の年齢の時は少しでも大人に見られたかったのにね。
 だんだん、世の中が解らなくなって、不安なこの頃です。