笹舟を流す門川今朝の秋 はるみ

 今年は永久に秋が来ないのでは、と思うほど9月が暑かった。そして、昨日は10月の3日に、東京は30度を記録した。
 いつもなら、8月の半ばにはうるさいぼどいる軽井沢の赤蜻蛉や鬼やんまも9月になってから、姿をみた。その話を娘にすると、8月でも、浅間山に上ったら、たくさんいたらしい。少しずつ、自然の流れが変わって来ていて、気持ちがざわざわする。
 赤蜻蛉とくらべては失礼だけれど、最近、俳句の結社に23歳の若者がはいった。どう考えても、両親というより、祖父母の世代の人たちの中で、彼は屈託なく、句会に来るだけでなく、交流もしているらしい。これはいい意味で、今まではなかったこと。万太郎が好きだから、と始めた俳句を長くつづけて行きそうな気配がする。
こんなことが、つぎつぎと起きるなら、いい意味の異変も歓迎したい。
 昨日はその俳句結社で句集上梓のお祝いの会があった、2次会で、その青年がさだまさしの「かかし」? お金はあるか、友達できたか、と言う唄を歌ったら、たくさんの祖父世代から、「お金はあるか?」と間の手が入って、びっくりした。
 そんな場面に遭遇したことは初めてだったけれど、なかなかよかった。