船室の自動ピアノや秋澄めり はるみ

 10月7日、結婚50周年を迎えることが出来ました。長い歳月、時に片目をつぶり、ある時は両目をつぶって過ごし、ついに迎えた記念日です。朝の聖日礼拝から帰って、静かに50年を振り返りました。夫との関係は学生時代から進歩がみられないけれど、健やかにこの日を迎えられたことは、神様にただただ感謝致します。
 ここ数年、年賀状に書く、「今年も健やかに」の一言は心からの祈りでした。人生の先輩や友人に、子供たちに、この添え書きをする時、私たち自身も健やかでありたいと、強く願いました。
 少し真面目になってしまったけれど、なかなか2人元気でこの日を迎えることが大変なのは、2人の両親を考えても解ります。
 ちいさな孫たちからの意味も解らない明るい「おめでとう、おばあちゃま」の電話の後、娘婿Adamの「僕たちもそうなるように頑張ります」の一言が、夫からの白い薔薇の花束のプレゼントと同じ位、心に届く贈り物でした。
 2人とも、上手に片目をつぶったり、両目をつぶったり、寝たふりをして、仲良くね。