青葉風身の染まるまで吹かれをり はるみ

 珍しく一日家にいたら、テラスの緑がまぶしい。昨日のテレビで日光に当るのが健康の元、と言っていたので早速テラスの白い椅子に座って日光浴をする。たっぷりしたテラスは1年中緑なのだが、ゴールデンウイークの間、1週間ほど留守にしていたら、シマトネリコ金木犀も様々な蔦も、サラダに出来そうな色艶になっている。だれかをお茶に誘おうかしら、と電話をしてみたが、留守晩電話の友達の声を聞くばかり。
 思えば、自分も昼間の午後はめったに家にはいない、と反省した。結局、水上滝太郎の「果樹」を詠みながら、ひとりのコーヒータイムを過ごしたけれど、あるなないかの風に吹かれてたいへん贅沢なひとときだった。