絵硝子の天使に届く蔦若葉 はるみ

ミケランジェロのシスチーナ礼拝堂の天井画について、野村祐之先生の講演があった。何度か現地で見ているし、数年前は現地で、先生のお話もうかがったけれど、今回は天井画を手に触れそうなサイズに拡大しつつの話が、深く、楽しく、2時間があっという間だった。
 ところで、天井画の人々は美化してあるとはいえ、男が男らしく、女も女らしく、子供もころころと太っていて、うらやましかった。当時の人々が私たちを見たら、ノアの方舟に取り残された、避難民に見えるのでは、と思ったりした。今ノアの方舟の話は、少しつらかったけれど。