猫の子の横切るを待つ三輪車 はるみ

立春が過ぎても今年は寒い、久しぶりにテニスをしていたら、コートの端を猫が通った。「おーい、猫」と友人が呼んだけれど、立ち止まりもせず行ってしまった。なにか、急ぎの用事でもあったのだろう。それとも、名前があるのに失礼な、と怒ったのだろうか。
ふと、上を見たら、枯れ木に20羽ほどの鵯が止まっている。そして、よくよく見るとそれは桜の木で、なんと確かに花芽が少しふくらんでいる。
そういえば、あの寒がりの猫が外を歩いているなんて、春がきた証拠かもしれない。。